読んでみる ヲタクに恋は難しい 1
【あらすじ・ネタバレ・感想】
読み返しです。「トクサツガガガ(1)」の投稿の中で、
オタクが主人公のマンガはそれはもう山ほどたくさんあると思います。その中で、オタクの日常を描いたマンガとなれば、当然作品数はもう少し絞られてきます。
自分も読んだことあるのは、古いところで「げんしけん」とか、
今どきのマンガで「トクサツガガガ」に負けず劣らず人気・有名なのが「ヲタクに恋は難しい」とか、
マンガ・アニメ・ゲーム以外のオタクのジャンルとして有名な「鉄子の旅(初代のやつ)」とか、
とかですかね。他にも読んだことのあるマンガがあったかもしれませんが、パッと思いつくマンガはこれくらい。
と書いたので、読みくらべてみようと思いました^^
「ヲタクに恋は難しい」は、小学校の頃はよく一緒に遊んでいた二藤宏嵩と桃瀬成海の二人がたまたま同じ会社で働いていて、バッタリ再会してその後付き合うというのが物語のはじまりはじまり。
二藤宏嵩が重度のゲームオタクで、桃瀬成海が重度の腐女子という設定です。
ストーリーは二人が再開するシーンから始まるのですが、細かいことをいうとその後の職場シーンでは同じ部署(?)で近い距離に机を並べて仕事をしているので
「同じ会社だったの!?」
「中学校以来だよねー久しぶりー!」
というセリフとか、近々部署異動があったとかでもないかぎりちょっと設定的に違和感の残る始まり方をします(;^_^A
とはいえ、「ヲタクに恋は難しい」はストーリーマンガじゃないですし、おもしろいのはそこじゃないのであまり細かいところを交渉してもしょうがないです。
「ヲタクに恋は難しい」には宏嵩と成海のほかにもうひとカップル、(たぶん)先輩キャラとして樺倉太郎と小柳花子の二人がメインをメインキャラとして登場します。
この4人の中で「ヲタクに恋は難しい」の魅力になっているのが、なんといっても女性陣。
(´-`).。oO(女性陣グルグル、とか言ってみたりして)※ただの思いつきです
この、成海と花子の二人がマンガの中で主にボケとツッコミを担当してくれていて、その漫才のような掛け合いが「ヲタクに恋は難しい」のギャグ要素としてマンガを大いに盛り上げてくれます。
中でもダントツで頑張っているのはヒロインの成海でしょう、「ヲタクに恋は難しい」の登場人物の中で顔芸で笑いを取りに来るのは成海しかいないはずです(宏嵩のは顔文字)。
男性陣はもちろん女性陣に成海と花子のツッコミもこなしますが(ボケもしますしが)どちらかというと恋愛要素担当になっています。
きっと男性陣がギャグ要素満載の流れの中にちょいちょい差し込んでくる恋愛ネタがお話の中の一服の清涼剤となって、その後のオタクギャグネタとのギャップをうまく演出として効いているのも「ヲタクに恋は難しい」の魅力なんじゃないでしょうか。
「ヲタクに恋は難しい」は男性読者からすると成海のボケ(オタクネタ)が笑えるギャグマンガとして、女性読者からはギャグ中心で進行しつつ本質は腐女子恋愛マンガとして楽しめる作品になっているからこそ、
- 2014年 第1回 次にくるマンガ大賞 本にして欲しいWebマンガ部門 1位
- 2015年 このマンガがすごい!2016 オンナ編 1位
- 2015年 コレ読んで漫画RANKING BEST50 11位
- 2016年 全国書店員が選んだおすすめコミック2016 8位
- 2016年 第6回 NEXTブレイク漫画RANKING BEST50 6位
- 2017年 全国書店員が選んだおすすめコミック2017 9位
- 2017年 第41回講談社漫画賞 一般部門 ノミネート
- 2017年 WEBマンガ総選挙 一般部門 1位
なんていう高評価を受けているんだろうなと思います。ただ、成海に感情移入できないとマンガの評価は割れるんだろうなー。
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