読んでみるトクサツガガガ 14
【あらすじ・ネタバレ・感想】
トクサツガガガの14巻の読み返しです。
前巻13巻で仲村さんは、お母ちゃんとやりあった直後だったこともあり受験で悩むダミアン(小学3年生)の相談にきちんと応えることができず二人の間はギクシャクしてしまいます。13巻の最後、仲村さんはダミアンに借りたままの本を返すのですがその本の間には一通の手紙が挟まれていたのでした。
トクサツガガガの第14巻に収録されているエピソードは、
- 第130話 ワクワク、だよ。
- 第131話 正解とは
- 第132話 重ねる意味
- 第133話 ずっと、待ってた
- 第134話 あなたらしく
- 第135話 本物って?
- 第136話 “何者(ジョン・ドゥ)”
- 第137話 本質とは
- 第138話 一人じゃないから
- 第129話 行くぞ!!
となっています。ドタバタしながらも最後はなんとかなって決意新たに動き出す、そんなことをイメージできますね^^
14巻は、仲村さんがダミアンに渡した手紙を書くエピソードから始まります。
仲村さんはダミアンともう一度会って仲直りをしたいと思っています。ただし、相手は小学3年生。ダミアンにはもう仲村さんと会うつもりがないので、こちらからあまりしつこくしては立派な犯罪になってしまいます。
そこで(吉田さんが)閃いたのが遊園地のチケットを用意してヒーローショーに誘おうという作戦です。ただダミアンを待ち構える(犯罪)よりはいいのですが、それはそれでさてどうやって誘えばいいのか仲村さんは苦悩します。
苦悩する仲村さんの横でタカさん(仲村さんの兄ちゃんの奥さん)は、買ってきた福袋を開けて中身に悶絶しています。
福袋の中身に悶絶するくらいなら最初から中身のわかるやつにすればいいのに…という指摘に、今回本当は中身の見える福袋を買うつもりだったタカさんは、
J(゚ д゚).。oO( 悪いのは私じゃなくてコッチに移り気させるのを許した他の福袋の商法ちゃう!? )
と言い出します。さらにタカさんは続けます。
J(゚ д゚).。oO( だって!! 見えるやつは限定品だの何万の品が何%OFFだの、この商品が通常何個分だの、長いねん!アッピールが!! )
J(゚ д゚).。oO( 私はワクワクするものが買いたいの! ええとこアピールするにも、もっと「欲しいッ!」って思わせろやって話やん!! )
と熱弁を振るいます。その勢いに押された仲村さんは、
J(-_-).。oO( わかる!普段買い支えだ売上だと言ってるけど、まず欲しい!! かっこいい!欲しい!から買うんであって、売り上げが重要とアピールされだしたら、それは「知らん」としか言えへん! )
と納得。兄ちゃんも、
(-_-).。oO( このアルバム歴史的名作!音楽の歴史を塗り替えた!これに影響された人が!とか! わかる!わかった!すごいのはわかったけど! なんかもうその情報がクドすぎて聴くのが逆に億劫になるっつーか!! )
と、自分の経験を振り返って納得してしまいます。
結局のところ「わかってほしい」というのは伝えたい側の言い分でしかなく、全部退屈な能書きでしかないと仲村さんは気づきます。
そう望むなら見せてみろ。ワクワクをあおって、心臓をわしづかみにする。それで初めて、言葉(はなし)が届くようになる。
そう悟った仲村さんは、ようやくダミアンへの手紙をしたためるのでした^^
ダミアンに本と手紙を渡した仲村さんはその後のエピソードで、仕事と特撮で忙しい日々を送ります。
- 新年会とタバコは世の中に必要なのか?
- 子ども向けのホラー映画は大人が見てもいいのか?
- 最初からブームだったものなんてあるのか?
- 男性スーツアクターが女性キャラを演じられるのか?
14巻は仲村さんの職場でのエピソードがちょっと多めです。特撮ネタやオタクあるあるよりも、大人と子どもやオタクと非オタの違いに良い悪いだったり必要か必要ないってあるのかということに仲村さんが自問自答するエピソード中心でした。お母ちゃんやダミアンとの再会に向けた仲村さんの修行ターンって感じなんですかね^^
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