読んでみる 【最終巻】初恋ゾンビ(17) – BOOK☆WALKER
【あらすじ・ネタバレ・感想】
週刊少年サンデーで連載されていた「初恋ゾンビ」が2019年3月に最終回を迎え6月に最終巻となる17巻が発刊されたので、読み返しながら感想をまとめたいと思います。長いです(^o^;)
初恋ゾンビは8巻くらいまで発刊されてた頃から追いかけてたんで、かれこれ一年以上読んでるんですが、これまでブログには投稿してませんでした。
投稿しなかった理由としては単純に感想書くのが恥ずかしかったから(^^ゞ 読んでますくらいは知られても人に言っても別に平気なんですが、感想を書くとなるとなんか多少こっ恥ずかしかったんですね (^o^;)
でも今回、無事完結したことをうけて、最終巻に収録されているエピソードのみになりますが、ネタバレこみのあらすじと感想なんかを書いてみたいと思います(^o^)
【前巻のヒキはどうだったか?】
前巻16巻で指宿くん(雰囲気的にここでは“くん”呼びします)は、江火野さんにタロウと恋人になってもらい「タロウが初恋ではない恋に落ちること」でイヴに眠ってもらう形での幕引きを考えます。イヴの「ずっとタロウの傍にいたい」という願いを叶え、指宿くん自身は自分の想いを秘めたまま2人の前から立ち去ろうと決意したのです。
指宿くんは江火野さんに「タロウと恋人になって欲しい」と伝え、江火野さんもそれを了承します。
一姫さん(タロウの姉)の協力も得てタロウを市民プールに誘い出した江火野さんは、邪魔にならないようにと2人の見えないところで イヴと指宿くんが 待機している間に水着アピール開始です。ちな、白いビキニでした(^o^)
否応なくタロウは江火野さんと行動を共にしますが、 江火野さんの水着姿に内心ドキドキ(^o^)
(´-`).。oO( 今まで見てたあの江火野が急に美人だとかモテるとか言われてもピンとこなかった。でも… )
(´-`).。oO( 今はもうはっきりわかる。認める。江火野は… )
江火野さんを女の子として自覚したタロウは、江火野さんとの距離を離そうと「ほっといてくれよ!」とつい声を荒げてしまい2人の間には気まずい空気が流れます。ただ、それ以上江火野さんのことを突き放すこともできず、 結局、タロウと江火野さんは一緒に帰ろうということになりました。
バスを待つ間、言葉を交わすうちにタロウは呟きます。
(´-`).。oO( …お前って…生きてるな。 )
そんなタロウを江火野さんは、
J´-`).。oO( タロウも生きてるよ。だからこうしてたら暖かい。 )
といって抱きしめたのでした(^o^)
そして物語は17巻へ…。
【初恋ゾンビ17巻(完結)に収録されているエピソード】
初恋ゾンビの第17巻に収録されているエピソードは、
- 第158話 疑心
- 第159話 去りゆく者
- 第160話 願うままに…
- 第161話 イヴ
- 第162話 ボクタチの失敗
- 第163話 それは…ね
- 第164話 さよなら、またね。
- 第165話 決意
- 第166話 また、はじめから
- 最終話 どこにでもある小さな恋の始まり
となっています。
【初恋ゾンビ17巻(完結)のあらすじ(ネタバレ)と感想】
バス停にて
江火野さんに抱きしめられ、タロウもそっと江火野さんを抱きしめます。
J´-`).。oO( タロウも生きてるよ。だからこうしてたら暖かい。 )
そう言われたタロウは、
(´-`).。oO( …うん。あったかい…。 )
と呟きます。そして、
(´-`).。oO( やっと最近わかったんだよ。お前は美人だしかわいいしすっごい素敵な女の子だって。 )
J*´-`*).。oO( な…何よ急に… )
いきなりの言葉に真っ赤になった江火野さんに構わずタロウは続けます。
江火野さんのことをそう思えるようになったこと、そう思えるように自分が変わったこと、怖くて自分に嘘をついてまで隠していた気持ちを溶かしてくれたのはイヴのおかげだということを。
そして、だからこそイヴと生きていきたいんだということを…。
そう言って立ち去ろうとするタロウをの腕をつかみ、江火野さんは「そんなことは誰も、イヴちゃんさえも望んでいない!」と叫びます。
江火野さんからイヴの名前を聞いたタロウは、江火野さんがイヴの存在を知っていることに驚きます。
江火野さんは、イヴの存在を指宿くんから聞いたことや今日は指宿くんとイヴにも協力してもらいタロウとプールで会えるように仕組んだことをタロウに打ち明けます。
(´-`).。oO( …イヴと指宿くんが…オレと江火野を結ぼうとしている…? )
突然の江火野さんの告白にタロウが混乱しているその時、別の場所で待機していた指宿くんの目の前でイヴは明らかに失恋ゾンビの見た目へと変貌を遂げ、驚く指宿くんをよそ目にどこかへと飛び去ります。
失恋ゾンビ化したイヴはタロウの元へ
タロウのところへと向かったイヴを指宿くんも追いかけます。そしてついに、4人全員が集まります。
指宿くんは江火野さんから「タロウにイヴのこと(自分がイヴを知っていること)を話した」と聞きます。
江火野さんはタロウから「江火野さんとタロウが結ばれてもイヴは消えない。ずっとタロウの傍で眠り続ける」ことを聞き、指宿くんに「あたしに、嘘ついたの?」と問いただします
そしてタロウは、失恋ゾンビ化したイヴから「ワタシも指宿くんに騙された」という言葉を聞いたのです。
みんなからの疑念の目が自分に集まっていることに気づいた指宿くんは少しだけ笑うと
(´-`).。oO( もう…いい… )
とだけ言ってその場を走り去ります。これまで自分がやってきたことの結果に対しすべてを諦めてしまったかの様子でした。
指宿くんが去った後、普段の姿に戻ったイヴを横目に、 タロウは指宿くんを追いかけようとする江火野さんを引き留めます。「これは自分の問題だから江火野さんはもう関わらなくていい」と伝えますが、そもそもの発端はタロウにボールをぶつけた自分であるという自責の念にかられ、江火野さんはボロボロと大粒の涙を流します。
少し冷静さを取り戻したタロウは、江火野さんの「指宿くんは意味なく嘘をつく人じゃない」「きっと何か理由がある」という言葉を受け入れ、次に会った時にまた指宿くんに話を聞こう。そして、こんなことになったのはもともと自分が持っていた能力が原因なのだから、江火野さんの責任ではないと諭すのでした。
そして翌日…
翌日、学校に登校したタロウと江火野さんは、先生から指宿くんが学校を退学しすでに海外に行ってしまったと聞かされます。
ざわつく教室を飛び出すタロウと、それを追いかける江火野さん。
指宿くんのお屋敷に着いた2人を出迎えた執事の針摺さんは、指宿くんがすでに屋敷にいないことを伝えます。
※注 この後のシーンでは初恋ゾンビのエンディングにつながるとてもとても重要な事実が発覚するのですが、ものすごいネタバレなのでさすがにそれは伏せたまま、バレない範囲でダイジェストでお送りいたします。「そのネタバレが知りたい!」という方にはごめんなさい(^o^;)
指宿くんに会えなかったタロウは学校には戻らず帰宅します。 イヴは、力なくベッドに倒れ込むタロウをなぐさめながら自分自身に関するある重大な事実をタロウに伝えます。
イヴの話を聞いたタロウは驚き、困惑し、
( ゚д゚ ).。oO( オレ、どこで間違った?どうしたら良かった? )
と、絶望にも見える表情を浮かべますが、そこへ現れたのが江火野さんでした。
江火野さんはタロウに伝えます。
J´-`).。oO( イヴはいる!心がある!彼女の生き様を、ちゃんと認めてやれ!! )
と叱咤し、激励します。
江火野さんの言葉と気持ちを聞いたイヴは江火野さんに感謝し、ふたたびタロウと話をします。
あらためてイヴと向き合い、話をして、イヴの本当の願いと自分の本当の気持ちを確認したタロウは「まだ日本にいるはず」の指宿くんに会うため家を飛び出します。
それは同時に、江火野さんの初恋が終わる瞬間でもありました。
一度はタロウを見送ったけれども、いたたまれなくなって自分も玄関を飛び出す江火野さん。
飛び出たところで江火野さんは戻ってきていたタロウと対面します。
見つめ合う2人。
(´-`).。oO( 江火野…俺… )
タロウが何かを言いかけた時、それを遮って江火野さんが話し始めます。
J´-`).。oO( あたしの知らない女の子のせいで変わったタロウなんかに、あたしの大事な気持ちは伝えられない。 )
その言葉を聞いて、タロウはふたたび指宿くんに会うために走り去ります。
タロウを見送った江火野さんは、
J´-`).。oO( さよなら、あたしの初恋。またね。 )
と空に向かって呟くのでした。江火野さんはほんといい子だなぁ(T_T)
ついに物語はエンディングへ
再度指宿家を訪れたタロウは、針摺さんに指宿くんの居場所を問い正します。針摺さんは何も言わず、ただ「海が見たい」と言ってタロウをドライブに誘います。針摺さんカッコイイですね~(^o^)
指宿くんは、夏休みに来たことのある海辺の別荘にいました。
タロウがやってきたことに気がついたのか、屋敷を飛び出した指宿くんをタロウはさらに追いかけます。そして、指宿くんを見つけ出したタロウは、指宿くんに起こったことの真実を話した後、自分の今の気持ちを伝えます。
タロウの気持ちを一度は拒否した指宿くんにタロウはさらに話しかけ、その話を聞きながら表情を変える指宿くんを見てようやく気がついたのです。
(´-`).。oO( そうだ、俺は…ずっと、キミに恋がしたくてたまらなかった )
それこそがタロウの本心でした。
その言葉を聞いて、指宿くんもまたタロウのことが好きだという自分の気持ちを受け入れ、2人は1から始め直すことを約束するのでした。
街へと戻ったタロウと指宿くんは、2人を待っていたイヴと最後のお別れをします。でもそれは別れではなく、イヴが元いた場所にただ帰るというだけのこと。
他のカップルの後押しをして何度も目にしてきた初恋ゾンビと同じように、光になって消えていくイヴを抱きしめ見送り、そして別れの後に涙するタロウを指宿くんは後ろからそっと抱きしめ「ねぇ、またあれ、言って」と話しかけます。
(´-`).。oO( I Love You リリス… )
後日譚(エピローグ)
進級して2年になったタロウは、放課後いそいそと教室を出ます。そんなタロウを「指宿くんとの待ち合わせでしょ」と囃し立てる江火野さんをはじめとした友達やクラスメート。タロウと指宿くんはすっかり公認の仲のようです(^o^)
待ち合わせ場所には普通の女の子姿に戻った指宿くん。ただ、まだ慣れていならしく、つい自分のことを「ボク」と呼んでしまいます。
「あ、また…」と反省する指宿くんにタロウが「別に直さなくてもいい」「慣れてるし嫌いじゃないし」と言うと、指宿くんは満足な(相変わらずチョロい)ご様子。
口元に手を当てて微笑む指宿くん。
指宿くんのそんな微笑みは初恋ゾンビの全編を通じてきっと初めてでしょう(^o^)
そして2人は手を握って歩き出すのでした。
Happy End!
コメント