「トクサツガガガ(11)」 – 読んだマンガをひたすら挙げていく【53冊目】

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読んでみる トクサツガガガ 11

【あらすじ・ネタバレ・感想】

トクサツガガガの第11巻の読み返しです。表紙のチェルダが可愛らしいですね^^

トクサツガガガの第11巻に収録されているエピソードは、

  • 第100話 「友達」だよ。
  • 第101話 積み重ね
  • 第102話 大人ってさ。
  • 第103話 世知辛さ
  • 第104話 きっとそばに
  • 第105話 スピリット
  • 第106話 宝の山
  • 第107話 十人十色
  • 第108話 弔い合戦
  • 第109話 前へ、進む。

となっています。巻末で諸先生方からお祝いのイラストやメッセージを贈られていますが、単行本11巻にしてトクサツガガガが100話を達成しています。

トクサツガガガの11巻で個人的に好きなのは「第104話 きっとそばに」です。

舞台は任侠さんのお店「おかしのまつもと」で、登場人物は、仲村さん、任侠さんと任侠さんのお母さんとカナちゃんの4人。

大人の仲村さんの目線と子供のカナちゃんの目線とのギャップでお話が盛り上がった後、カナちゃん目線への理解と共感が描かれて、自分たちが子供だった頃の目線へとシーンが変わっていく流れは読んでいて気持ちがよいです。

ダミアンがどんどんオタク化してしまっているので、残り少ない子供キャラであるカナちゃんの登場するこの回はノスタルジーが漂っていていい感じ。

特にダゴンくんが身近を横切っていく見開きは、子供の頃に見ていた風景を描かれているようでした。高い建物がなくて空が広くて商店街?の入口にアーケードがあるっていう描写も、きっと当時を意識して描かれてるんじゃないかなって思いました。

似た雰囲気のあるお話としては、

「トクサツガガガ(8)」 – 読んだマンガをひたすら挙げていく【50冊目】の投稿にも書いた、

「第78話 懐古怪人の逆襲!?」で語られる、当時の世相の違いがもたらす「観る」ということの違いの話は、これぞまさにトクサツガガガの真骨頂といもいうべきテーマでした。

が同じ雰囲気を醸し出していました。

「第78話 懐古怪人の逆襲!?」の方は、工場や車の排気ガスによる海や空の汚染を背景に生まれた怪獣 サラマンドロス が街なかにそびえ立つシーン。

当時まだ子供だった懐古怪人(※ただの中年サラリーマンのこと)は、「光化学スモッグ」という環境汚染に対して詳しくはわからないながらまるで怪獣かなにかのような不気味で不安なものを感じていて、それが作中で公開された「ダゴン 対 サラマンドロス」という映画に対して当時でしかわからない「現実感」があったということが描かれていますが、こちらもまた読者に当時を思い起こさせる力のあるお話だったと思います。

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